DM(変性性脊髄症)とは

Degenerative Myelopathy
1973年にG.シェパードで初めての報告。その後ボクサー、チェサピークベイ・レトリバー、S.ハスキーなど。近年、P.ウェルシュコーギーでの報告が増加。

DMの臨床的特徴
脊髄がゆっくりと障害される病気
特定の犬種で発症
G.シェパードは8〜10歳前後で発症
臨床症状は典型的なパターンで進行する
発症例にはSOD1遺伝子の変異が認められる
現在のところ、根本的な治療法がない難病(遺伝性疾患)
(引用*犬猫用栄養補助食品ニューロアクト® より)

***レントゲンやMRI等で病巣が判る『変形性脊椎症(へんけいせいせきついしょう)』とDM『変性性脊髄症(へんせいせいせきずいしょう)』は違う病気です!***



リンク

埼玉動物医療センター(変性性脊髄症とは)

これから私たちが出来る事

現在、W.コーギーでDMの因子を持った個体は9割と言われています。
一方、G.シェパードはそこまで蔓延している印象はまだないとは言え、このままの状況を放置して無作為な繁殖を続けていれば、いつ同じような状況になってもおかしくないと思われます。
健全なG.シェパードを残していくためにも、少しでも早く意識の向上、検査の一般化を進めたい、今ならまだ間に合う、と思うのです。

現実的には、まだまだその知識はほとんど知られておらず、「病気の名前だけは聞いた事があるけれど。。。」という人さえも、ほんの一部に限られています。
簡単に説明すると、陽性の子犬を出さない組合わせでの繁殖をすることができるということです。
DMの撲滅だけを考えればクリア同士の繁殖が理想ですが、G.シェパードは犬種特有の病気がたくさんあります。
そのことで、犬種の遺伝的多様性が極端に狭まってしまい、他の病気のリスクが多く発生する事にも繋がってしまう可能性があります。
繁殖前の検査結果で陽性やキャリアが出た場合は、必ず陰性を相手に選んでください。

脊髄と脊椎の違い

脊柱管の中を走っているのが「脊髄(せきずい)」です。(こちらがDMの変性性脊髄症のほうです)
「脊椎(せきつい)と脊髄って、いったいどう違うんだ。」という声が聞こえてきそうです。お答えしましょう。
脊椎は「骨」、背骨そのものです。「体の支持」「体の運動」と「脊髄や神経の保護」が背骨の重要な役割です。
これに対して、脊髄は「神経」です。脳からの指令を末梢に伝える、そして末梢からの情報を脳に伝えるのが神経の役割です。 脊髄が完全に障害されてしまうと、四肢麻痺といって手や足が動かなくなるばかりか、熱いとか痛いといった感覚がわからなくなります(知覚鈍麻)。
「脊椎」と「脊髄」ややこしい感じもしますが、明確に区別してください。

*こちらから引用させていただきました。
亀田グループ・医療ポータルサイト

*遺伝子レベルの事は未解明のことが多く、断定はできません。*